こんにちは。できた!Canva術、運営者の「紗礼」です。
Canvaでデザイン作成に没頭していると、「あっ、今の操作はちょっと違ったかも!」と元に戻したくなる瞬間、ありますよね。そんな時、頼りになるのが「やり直し」機能。でも、いざショートカットのCtrl+Z(MacならCommand+Z)を押してもウンともスンとも言わない…。画面上のアイコンもなぜか反応しない…。そんな経験はありませんか?
特に、大切なプレゼン資料やSNS投稿画像を作っている最中にこの問題が起きると、本当に血の気が引きますよね。スマホアプリでの操作に慣れていなくて、どこをタップすれば良いのか分からなくなったり、気づいたらさっきまで苦労して配置したはずの素材が消えたように見えてパニックになったり…。実は、Canvaでやり直しできない問題は、単純な操作ミスだけでなく、お使いの環境やCanvaのシステムの仕組みが複雑に関係していることが多いんです。
この記事では、そんな「どうしよう!」というあなたの悩みを解決するために、考えられる原因を一つひとつ丁寧に紐解きながら、今すぐ試せる具体的な対処法から、今後のトラブルを防ぐための根本的な解決策まで、分かりやすく解説していきますね。この記事を読み終える頃には、きっと安心してCanvaを使えるようになっているはずです。
- 「やり直しできない」状態を引き起こす5つの主な原因
- 焦らず試せる!具体的なトラブルシューティング手順
- 知っておくだけで安心!大切なデータを失わないための予防策
- 万が一の時に役立つCanva Proの強力な復元機能とは
Canvaでやり直しできない?5つの原因と即時対処法
Canvaで「やり直しができない!」という状況に直面したら、まずは深呼吸。多くの場合、これから紹介するいくつかの基本的な対処法で解決できます。パニックにならず、落ち着いて一つずつ確認していくことが、問題解決への一番の近道ですよ。
まず確認!基本的なやり直し操作
「そんな基本的なことは知ってるよ!」と思われるかもしれませんが、意外と焦っていると見落としてしまうこともあるので、まずはおさらいさせてくださいね。Canvaで直前の操作を元に戻す(Undo)には、大きく分けて2つの方法があります。

UIアイコンでの操作
編集画面の左上、メニューバーの「ファイル」や「サイズ変更」といったボタンのすぐ隣あたりに、左向きのカーブした矢印アイコンがあるのが見えますか?これが「元に戻す」ボタンです。クリックするたびに、一つずつ操作を遡ってくれます。ちなみに、その右隣にある右向きの矢印アイコンは、元に戻した操作をやっぱり「やり直す(Redo)」ためのボタンです。
キーボードショートカットでの操作
よりスピーディーに編集作業を進めたい方に欠かせないのが、キーボードショートカットです。デザインに集中している時、いちいちマウスを動かさなくても指先一つで操作できるのは本当に便利ですよね。
| 操作 | Windows | macOS |
|---|---|---|
| 元に戻す (Undo) | Ctrl + Z | ⌘ (Command) + Z |
| やり直し (Redo) | Ctrl + Y | ⌘ (Command) + Y |
まずは、この「UIアイコン」と「ショートカット」、両方の方法を試してみてください。もし片方だけが反応しないのであれば、原因を特定する大きなヒントになります。
ショートカット(ctrl+z)が効かない
「UIアイコンはクリックできるのに、いつも使っているCtrl+Zだけが効かない!」これは、Canvaユーザーから特によく聞くお悩みの一つです。この場合、Canvaのシステム自体よりも、あなたのパソコン環境に原因がある可能性を疑ってみるのが良いかもしれません。
一番簡単な切り分け方法は、Canva以外のアプリケーションでショートカットが機能するかどうかを試してみることです。例えば、Windowsなら「メモ帳」、Macなら「テキストエディット」などを開いて、何か文字を入力した後にCtrl+Z(またはCommand+Z)を押してみてください。もし、そこでも文字が消えない(取り消しができない)のであれば、キーボード自体の不調や、OSレベルで他のショートカットキーと競合してしまっている可能性が考えられます。
補足: ゲーミングキーボードなど、特殊なキーボードをお使いの場合、専用のソフトウェアでキー設定が変更されていることもあります。一度設定を見直してみるのも良いかもしれませんね。
逆に、他のアプリでは問題なくショートカットが使えるのに、Canvaのブラウザ上だけで効かない場合は、次に紹介するような、Canvaとブラウザ間の問題が原因である可能性が高まります。
スマホアプリ特有の操作と注意点
最近はスマートフォンやタブレットのCanvaアプリで、移動中や出先でデザインを編集する方も増えましたよね。とても便利なのですが、PC版とは少し勝手が違う点もいくつかあります。

スマホアプリの場合も、PC版と同様に画面の上部に元に戻すための矢印アイコンが表示されていますので、基本的にはそれをタップして操作します。しかし、PCと最も大きく違うのは、やはり通信環境の安定性です。
電車での移動中やカフェのフリーWi-Fiなど、通信が不安定になりやすい環境で作業していると、Canvaのサーバーとのデータの同期が途切れがちになります。そうなると、編集履歴が正しくサーバーに保存されず、やり直し機能が一時的に使えなくなってしまうことがあるんです。アプリの反応が鈍くなったり、固まったように感じたら、まずは通信環境が良い場所に移動し、アプリを一度完全に閉じてから再起動させてみてください。これだけで問題が解決することも少なくありません。
オートセーブ失敗でデータが消えた
Canvaが多くの人に愛されている理由の一つに、意識しなくても編集内容をどんどん自動で保存してくれる「オートセーブ」機能があります。しかし、この機能は完璧ではなく、時として失敗することがあります。そして、オートセーブの失敗は、やり直し機能の不具合に直結する、非常に重要なポイントです。

やり直し機能は、あなたの操作履歴がローカル(あなたのPCやスマホ)とCanvaのサーバーの両方に正しく記録されていることを前提に動作します。インターネット接続が不安定になると、この連携が崩れてしまうのです。
「オフライン」警告は危険信号
編集画面の上部に「オフライン、再接続を試みています…」や「変更を保存できませんでした」といったメッセージが表示されたら、それは超危険信号です。その状態で編集を続けても、その作業内容は一切保存されていません。当然、保存されていない操作は「やり直し」で元に戻すこともできません。
オートセーブ失敗時のNG行動
- 警告を無視して編集を続ける
- 焦ってブラウザのタブやアプリを閉じてしまう
これらの行動は、最悪の場合、それまでの作業内容をすべて失うことに繋がりかねません。
このような警告が出たら、まずは編集の手を止め、インターネット接続が回復するのを待ちましょう。接続が回復したら、念のため画面上部の「ファイル」メニューから手動で「保存」を選択し、「すべての変更が保存されました」というメッセージが表示されるのを確認してから作業を再開するのが最も安全です。
画面が固まった時のリロード術
たくさんの画像や動画、複雑な図形を配置したデザインを長時間編集していると、ブラウザが大量のメモリを消費し、Canvaの動作が極端に重くなったり、最終的に画面が完全に固まって(フリーズして)しまったりすることがあります。こうなると、マウスカーソルは動いてもクリックには反応せず、キーボード入力も受け付けない…もちろん、やり直しもできません。
このような場合に最も効果的なのが、ブラウザの「リロード(再読み込み)」です。
- Windowsなら
F5キー またはCtrl + R - Macなら
Command + R - ブラウザのアドレスバーの横にある更新アイコンをクリック
リロードすることで、現在の不安定なセッションが強制的にリセットされます。Canvaはオートセーブ機能が優秀なので、フリーズする直前の、最後に自動保存された状態から編集を再開できることがほとんどです。「リロードしたら全部消えちゃうかも」と不安に思うかもしれませんが、むしろデータを救うための有効な手段ですので、ぜひ試してみてください。もしリロードで改善しない場合は、ブラウザ自体を一度閉じて、再度Canvaのサイトを開き直してみましょう。
Canvaのやり直しできない問題を根本から解決へ
さて、ここまではその場で試せる応急処置的な対処法をご紹介してきました。多くの問題はこれで解決するはずですが、同じトラブルを繰り返さないためには、もう少し踏み込んだ根本的な原因の解決と、万が一の事態に備える予防策を知っておくことが大切です。ここからは、あなたのCanvaライフをより安定させるための、一歩進んだテクニックをご紹介しますね。
ブラウザのキャッシュクリアを試す
ウェブサイトを快適に閲覧するために、ブラウザは一度表示したサイトのデータの一部を「キャッシュ」として一時的に保存しています。これにより、次回同じページを開くときに表示が速くなるのですが、このキャッシュデータが古くなったり破損したりすると、予期せぬ動作不良の原因になることがあります。Canvaのような複雑なウェブアプリケーションは、特にこの影響を受けやすいんです。

「最近Canvaの動作が全体的に重いな」「やり直しだけでなく、他の機能も時々おかしい…」と感じたら、一度ブラウザのキャッシュと、ログイン情報を保存している「Cookie」のデータをクリアしてみることを強くお勧めします。これにより、ブラウザがまっさらな状態でCanvaのデータを読み込み直すため、多くの問題がリフレッシュされます。
キャッシュクリアの注意点
この操作を行うと、Canvaだけでなく、あなたがログインしている他のすべてのウェブサイト(Gmail、SNS、ネットショッピングなど)からログアウトされてしまいます。再度IDやパスワードを入力する必要があるので、実行する前にはパスワードなどを確認しておくと安心ですね。
拡張機能が干渉しているかも?
ブラウザをより便利にするための「拡張機能」、たくさん活用されていますか?広告を非表示にするもの、英文を翻訳してくれるもの、パスワードを管理するものなど、非常に便利ですよね。しかし、これらの拡張機能の一部が、Canvaの正常な動作を意図せず妨害してしまうケースが報告されています。
特に、広告ブロッカー系の拡張機能やセキュリティを強化する拡張機能は、Canvaが動作するために必要な通信(スクリプト)までブロックしてしまい、結果として「やり直し」を含む様々な機能が停止する原因となり得ます。
原因を特定する最も簡単で効果的な方法は、ブラウザの「シークレットモード(プライベートブラウジング)」でCanvaを使ってみることです。シークレットモードでは、基本的にすべての拡張機能が一時的に無効になります。もし、このモードでやり直し機能が正常に動作するのであれば、原因は拡張機能のどれかであると断定できます。
その場合は、通常のモードに戻り、インストールしている拡張機能を一つずつ無効にしながらCanvaを操作し、どの拡張機能が原因となっているのかを突き止めていきましょう。原因が特定できたら、その拡張機能の設定でCanvaのサイト(canva.com)を除外するか、Canvaを使っている間だけ一時的にオフにすると良いでしょう。
有料プラン限定!バージョン履歴で復元
「やり直し(Undo)」は、あくまで直前の数回〜数十回の操作を取り消すための短期的な機能です。もし、「数日前の状態に戻したい」「共同編集者がデザインを大幅に変更してしまったけど、その前の状態を確認したい」といった場合には、「やり直し」では対応できません。

そんな時に絶大な効果を発揮するのが、Canva Pro、Canva for Teamsといった有料プランでのみ利用可能な「バージョン履歴」機能です。これは、Canvaが自動保存した過去のデザインの状態を、まるでタイムマシンのように遡って復元できる、非常に強力なセーフティネットです。
| 機能 | やり直し (Undo) | バージョン履歴 (Version History) |
|---|---|---|
| 対象プラン | 全プラン (無料含む) | 有料プラン限定 (Pro, Teamsなど) |
| 復元範囲 | 直前の操作履歴 (セッション内) | 過去の保存時点 (日をまたいでもOK) |
| 主な用途 | 操作ミスや微調整の取り消し | 大幅な変更の取り消し、データ損失からの復旧 |
| 共同編集 | 自分の操作のみ対象 | 誰がいつ編集したか確認可能 |
もしあなたがCanvaを仕事で使っていたり、クライアントに納品する重要なデザインを作成していたりするなら、この「バージョン履歴」機能は、万が一のデータ損失を防ぐための「保険」として、絶大な安心感をもたらしてくれます。予期せぬトラブルで数時間、あるいは数日分の作業が無駄になってしまうリスクを考えれば、有料プランへの投資は十分に価値があると言えるかもしれませんね。(出典: Canvaヘルプセンター「バージョン履歴」)
AI機能利用時の「やり直し」の仕様
Canvaの進化は目覚ましく、最近では「Magic Studio」に代表されるAIを活用した機能が次々と登場していますよね。写真から不要なものを消せる「マジック消しゴム」や、文章を自動生成してくれる「Magic Write」など、デザインの可能性を大きく広げてくれます。ただし、これらの高度なAI機能を利用している最中は、「やり直し」の挙動が通常と少し異なる場合があることを知っておくと、いざという時に慌てずに済みます。
例えば、「マジック消しゴム」で消したい部分をブラシでなぞっている最中、その一筆一筆をCtrl+Zで取り消すことはできません。これは、一連のブラシストロークが完了してAI処理が実行されるまでを「一つの操作」として扱っているためです。もし途中でなぞる場所を間違えた場合は、画面に表示されている「クリア」ボタンを押して、そのセッションでの選択をすべてリセットし、最初からやり直す必要があります。
これはバグや不具合ではなく、サーバー側で複雑な画像処理を行っているための「仕様」です。AI処理が完了し、通常のエディタ画面に戻った後であれば、そのAI処理全体(例:マジック消しゴムでオブジェクトを消したこと)を一つの操作として、「やり直し」で元に戻すことは可能です。
チーム編集でのデータ消失リスク
最後に、特にチームでCanvaを利用している場合に注意が必要な、少し深刻な問題についてお話しします。それは、個人の操作ミスやシステムエラーではなく、チームの管理設定によってデザインにアクセスできなくなるというリスクです。
具体的には、あなたがチームから削除されてしまった場合、あなたがそのチーム内で作成したデザインの所有権はチームに残るため、あなたはそれにアクセスできなくなってしまうことがあります。あなたにとっては、まるでデザインが突然「消えた」ように見えるかもしれません。
これは「やり直し」では決して解決できない、権限管理上の問題です。もし、心当たりがある場合は、すぐにチームの管理者に連絡を取り、状況を説明してください。管理者の操作によって、デザインを再度あなたに共有してもらったり、個人アカウントに所有権を移してもらったりといった対応が必要になります。
#### トラブルを未然に防ぐために
チームでの作業は非常に効率的ですが、このようなリスクも伴います。大切なデザインを守るために、以下のような自衛策を講じておくことをお勧めします。
- 定期的にコピーを作成: 特に重要なデザインは、作業の区切りが良いところで「ファイルのコピーを作成」し、個人アカウントのフォルダなど、安全な場所にバックアップを取っておきましょう。
- 所有権のルールを確認: チームに参加する際に、作成したデザインの所有権がどうなるのか、チームのルールを事前に確認しておくことも重要です。
まとめ:Canvaでやり直しできないを防ぐには
今回は、Canvaで「やり直しができない」という、多くの人が一度は経験するであろう問題について、その原因と解決策を深掘りしてきました。最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
「Canvaでやり直しできない」というトラブルの多くは、あなたの作業環境に起因するものです。根本的な対策として、まずは①安定した高速なインターネット接続を確保すること、そして②ブラウザのキャッシュを定期的にクリアし、不要な拡張機能を整理してクリーンな状態を保つこと。この2つを心がけるだけで、トラブルの発生率をぐっと下げることができます。
そして、それでも起こってしまう万が一の事態に備える、いわば「転ばぬ先の杖」が、Canva Proなどの有料プランで提供されている「バージョン履歴」機能です。これは単なる「やり直し」の上位互換ではなく、あなたの貴重な時間と労力を守るための、最強のセーフティネットと言えるでしょう。
この記事で紹介した知識が、あなたの快適でクリエイティブなCanvaライフの、ささやかな助けになれば、私にとってこれ以上嬉しいことはありません!



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